今日は東京出張最終日。今回の目的の一つが某カンファレンスに登壇することでした。
その時のお題が『データ市場におけるグローバルと国内との相違点』。外資ベンダーの経験から語ってほしいとのことで、データ活用において日本の課題と、展望を話してほしいと求められました。
日本をディスりすぎて出羽守と言われないよう、言葉を選びながら慎重に伝えてみました。折角なのでここでも簡単にまとめてみます。
日本の課題- 現場では有益で是非使いたいと言われても、現場と意思決定権者の間が遠すぎて、購入まで何層にも渡って承認が必要で時間がかかる上、かけているうちに年度が替わり振り出しに戻る事も多い。
- 多くの人が基本的に1社で社会人人生を過ごすため、社内における評価が非常に重要。多くの場合、何らかの成功を収めた際のベネフィットよりも、小さな失敗によるペナルティの方が大きい減点主義のため、リスク取って新規データベンダとの付き合いを始めるベネフィットがユーザに無い(もしくは小さい)というのも大きな要因。
- うちの顧客ターゲットに絞っていえば、転職、独立される方も増えている職種であるため、現職でご採用頂けなくても、転職後に再度お声掛けを頂き、ご採用に至るケースはある。
- 現場を忘れた、もしくは知らない意思決定層が徐々に引退、現場で苦労された方々が昇進され始めているので、中長期的には日本も新規データベンダ採用に積極的になる見込はある。