最近ツイッターでも就職氷河期の話題が自分のTLによく流れてきて。
そこで思ったのは、僕は2回経験しているなぁということに思い当たりました。1回目はバブル経済崩壊後数年時点での新卒での就職活動。2回目は金融危機直後のMBA卒業時の就職活動。
1997年の就職活動
この時点ではまだ「就職氷河期」という言葉はないものの、それまで聞いていたような、何社も内定が出てそこから選ぶ、ということは自分も自分の周りでもあまり聞きませんでした。但しそれは僕が日本大学の学生だから、という可能性はあります(東大早慶であれば何社も内定出ている人がいたかもしれない)。
しかし、就職出来なかった人も殆どおらず、強いて言えばマスコミに行きたかったけどダメだったので敢えて留年する、という知人が1人。このように希望する職種にどうしても入りたいという人には厳しかったかも知れません。
僕の場合、海外で活躍したいこともあって最初の数ヶ月感は外資IT企業ばかり応募していましたが、全くダメで。その時の事はこちらに書きましたが、友人のアドバイスを元に再出発したおかげで、1社内定が出て、そこに決めました。周りも、希望する職種、企業がダメならそこに固執せずに現実的に就職出来るかという観点で考えを改めて、就職決めていた人が殆どだと思います。
2008年の就職活動
丁度北京大学へ交換留学するタイミングで訪れた世界金融危機。そのため、交換留学せずに12ヶ月でMBAを終えて就職したクラスメート達はある意味勝ち組で、その他大勢は就職に苦しみ、長期間インターンしながら正規雇用の道を探ったり、香港での就職を諦めて母国に帰って就職したパターンも多かったです。
僕はというと、1997年同様、最初は外資希望で就職活動していましたが、どこも採用凍結/人員削減というところばかりで面接に呼ばれることも無く。年が変わった2009年に優先順位を変え、香港でまずは働くことを第一希望で、日系企業をターゲットに就職活動。そのあたりもこちらに纏めてました。
2回の就職氷河期での経験を踏まえていえる事としたら、こだわりを持つことは大事だけど、優先順位次第である程度柔軟に対応すれば、就職出来ない状況は避けられる、ということ。実際1回目の就職活動時期は若年層の失業率もまだそれほど高くなかったし(自社データベースで確認)。
また日本では氷河期が長かったというのはあるものの、転職市場はまた別なので、一回就職した後、実績を積み重ねた上で次の職場に移る、というキャリアパスを念頭に入れておくことも重要です。僕は新卒1社目の時、それが上手く行かなかった(ITバブルが弾けるという別の問題が!)のですが...、MBA後では6年在籍した日系企業から米系大企業に転職できたので。