劉青雲(ラウ・チンワン)主演、その他に谷祖琳(ジョー・コク)、蘇文濤、熊諾頤等出演。翁子光監督作品です。
2010年に起こった荃灣享和街弒母殺妹案という現実の事件を元にしている本作品。敢えて縦横比が昔のテレビのような4:3になっていました。
荃湾区が舞台となっているのですが、出てくる場面は上環だったり沙田だったり色々ちぐはぐで、ロケハンの関係かもしれないけどなぜこうもあちこちで撮って繋げているのか?と観ていて疑問だったのですが、こちらの日本語インタビューでその疑問が解けました!
「実際にツェンワンで撮影したのは、警察が彼を捕まえた公園のシーンだけです。それ以外は全部ほかのエリアで撮影しました。やっぱり、実際にあった大事件なので、周りに住んでいる人たちの心理を考えないといけない。実際に脚本を書いている頃、主人公のモデルはまだ住んでいました。だから撮影にはやや抵抗がありました」
なるほど、それは納得。
家族の関係が丁寧に描かれていて、単なる猟奇的事件で終わらせない内容。良作です。