僕と同い年で、新卒入社年から想像するに一浪の上、僕の第一志望だった大学学部に入られた、僕からしたら同世代のエリート女史による初のエッセイ本。
そんな彼女が勤めた会社を辞めるのが、同じ就職氷河期を経て働いていた自分には全く見えなかった世界。女性、子持ちということがどれだけ正規雇用を続ける上で大変だったのか、第一章で語られていて、自分の無知を恥じました。
僕が香港科技大学MBAを卒業する頃、著者は大連に留学。このあたりの記述も、同じ世界とは思えなくて...僕は2007年MBA開始時にはSNSとしてはFacebookを使い始め、中国人クラスメート達とはQQ、クラスメート全体とはMS Messengerでやりとり。2008年に北京大学交換留学時も、校内網とか中国国内SNSも使っていたので、SNSやメッセンジャーで友人関係を上手くまわしていたのですが、大連ではそうでもなかったようです。かなりハードシップ。
息子さんと2人で乗り越えた中国生活、本にしたためる上では書けないことも多々あったと思いますが、ポジティブ思考で乗り越えられたのだろうなぁと思いながら読み終えました。