筆者は日経新聞を購読しています。シンガポールから送られてくる衛星版で、ジャカルタでは午後配達されます。当日夜か翌日には目を通すようにしているのですが、仕事が忙しかったり、あるいは飲み会が重なったりして、帰宅が遅い日が続くと、新聞を読みこなすことが出来なくて、ついついたまってしまうことがあります。この週末に3〜4日分たまった新聞を読んでいたところ、コニカミノルタが写真関連事業から撤退するという記事がありました。
1面左側に出ていた見出しをちらっと見たとき「フィルムとか印画紙の生産を止めるんだろうな〜、確かに最近全然売れてないみたいだしな〜」などと思っていたのですが、よくよく記事を読んでみると、なんとカメラ事業からも撤退するとのこと。合併前のミノルタといえば、世界初のオートフォーカス一眼レフカメラα7000を発売した老舗中の老舗です。
そして事業の譲渡先はソニー。ソニーがコニカミノルタのカメラ事業を手に入れることには、すごくすごく重要な意味があります。
カメラ事情に明るくない方のために少し補足します。一眼レフカメラの特長の一つとしてレンズの付け替えが可能な点が挙げられますが、マウント(カメラとレンズの接続部分)の形状がメーカーによって違うため、A社のカメラ向けに作られたレンズは、B社のカメラに付けることは出来ません(一部サードパーティーの製品でマウント部分を交換できるレンズもある)。つまり、A社のカメラとレンズを一度買った人は、次にカメラを買い換える際も、過去のレンズを継続して使用できるので、同じA社のカメラを選ぶことが多いわけです。逆に、どうしてもB社のカメラを使いたいということになれば、レンズも合わせて買い直さなくてはならず、これが参入障壁(?)となるわけです。
そういうわけで、ソニーがコニカミノルタのカメラ事業を手にれたと言うことは、αレンズユーザーという顧客基盤をごっそり手に入れたことになるのです。これがソニーにとってはすごくすごく重要なのです。
それにしても・・・、ソニーの一眼レフカメラ・・・。感情的にはちょっと複雑、なんて書くとソニーファンの方々に怒られちゃうかな(^^;)。いずれにしろ、これで筆者は更にEOSに傾いていくことになりそうです。5Dを買うか、20Dで妥協するか(Kissを買うくらいなら20Dを買う)、真剣に検討中です。